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中国の株式市場
中国では、ここ数年で株で財を成している人が多いですが、日本人でも中国株式で儲かっている人が増えていると聞きます。今回は、そのような中国の株式市場について、概要をまとめてみました。
時価総額 わずか10年程前まで時価総額6,000億ドル程度であった中国の株式市場は、2010年10月時点で、時価総額は約10倍の6兆ドルを超えています。 この間、日本の時価総額が3兆ドルから4.6兆ドルと、1.5倍程度になったのと比較して、その差は歴然です。 時価総額
株式市場 中国の株式市場は、上海市場、深セン市場、香港市場の3つです。 これら以外にも、地方証券取引センター、STAQS、NETSといった、地方企業の債券、国債等を扱う市場がありますが、一般的には中国の市場は上記3つです。 上海は1990年12月に開設、深センは1991年7月に開設されました。 香港は1997年に中国に返還される以前よりアジアの金融センターとして存在し、株式市場の開設自体は1800年代末まで遡ります。 香港市場にはメインボードとGEM(Growth Enterprise Market)があり、メインボードは東証(1部、2部)のようなメイン市場であり、GEMは成長企業用の株式市場で、アジア版のナスダックのような市場です。 本土市場(上海、深セン)が中国政府の政策が反映されやすいのに対し、香港は、米国市場の影響を受けやすいという特徴があります。 株式の分類 中国の株式は、発行市場や対象とする投資家により、A株、B株、H株、レッドチップ株、GEM株などに分類されます。 A株は、人民元普通株とも言われ、中国人と政府に認められた海外機関投資家のみが取引可能で、決済は人民元で行われます。主に、中国を代表する企業が上場しています。 B株は、人民元特殊株とも言われ、中国人も外国人も取引可能であり、決済は米ドルで行われます。B株は、A株に上場している企業がB株に上場するのが通常のため、B株の値動きはA株に連動することが多く、市場規模はA株の100〜200分の1程度です。 H株は、中国本土の企業が香港市場に上場した株式であり、レッドチップ株は、中国の国営機関や政府機関が35%以上の株式を有する企業の株式をいいます。 “レッドチップ”という名称は、ブルーチップ(優良銘柄の俗称)と、共産党を表す赤を掛け合わせた造語です。そしてGEM株は、ハイテク産業を主体にした新興企業向け市場に上場した株式をいいます。 その他香港市場には、H株にもレッドチップ株にも属さない、香港の地場企業や、海外の香港上場企業株式があります。時価総額では、これらその他株が最も大きい割合を占めます。
(2010年5月時点) (2010.11.16) |
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